stop to do / doing:喫煙か、禁煙か

動詞 stop の後には、不定詞が続くことも、動名詞が続くこともあります。ただし、不定詞の場合と動名詞の場合とでは、意味がまったく異なります。異なるというより、しばしば反対の意味になるので注意が必要です。ここでしっかりおさらいしておきましょう。

He stopped smoking.
「彼は煙草を(吸うことを)止めた」

He stopped to smoke.
「彼は煙草を吸うために立ち止まった」

かたや禁煙、かたや喫煙。まったく逆です。stop smoking の smoking は「何かを止める」の「何か」にあたる目的語です。「煙草を吸う」という行為をストップしました。対して不定詞は「何をか行うために立ち止まる、手を止める、今やっていることを中断する」という意味になります。

例文をもういくつか。

Let’s stop thinking.
「考えるのは止めにしよう」

Let’s stop to think.
「今やっていることを中断して、よく考えよう」

Let’s stop drinking.
「お酒は止めにしよう」

Let’s stop to drink.
「ここでお酒を飲んでいこう」

このほか動名詞と不定詞で意味が違ってしまう動詞には remember、forget、try、regret などがあります。いっしょに復習しちゃってください!

remember doing ~:~したのを覚えている
remember to do ~:忘れずに~する

forget doing ~:~したのを忘れる
forget to do ~:~するのを忘れる

try doing ~:試しに~する
try to do ~:~しようと努力する

regret doing ~:~したのを悔やむ
regret to do ~:~するのは残念だ

英語を使う機会があまりない人には、例文作りをおすすめします。ぜひやってみて!

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