I’m still on the fence:まだフェンスの上にいる?

あなたはフェンスの上に座っています。何をしているのでしょうか。「まだ」ってところがちょっとミソです。それから、座り方も想像してみてね。

では早速。

まず座り方ですが、be on the fence の代わりに straddle the fence ということもあります。straddle は「(両脚で)またぐ」という意味です。たとえば、「バイク(とか自転車とか馬とか)にまたがる」というときは、しばしばこの straddle という動詞を使います。

He pulled on his helmet and straddled the motorbike. (Cambridge Dictionary)
「彼はヘルメットをかぶると、バイクにまたがった」

とういうことで。あなたはフェンスにまたがっています。何してるの?

フェンスの両側に足を片方ずつ下ろし、ぷらーんぷらーんって揺らしながら「どっち側に降りようかな」って考えているのです。

転じて、(ふたつの)選択肢のあいだでどちらを選ぶか決めかねている。どっちにしようか迷っている。「まだフェンスの上にいる」とはこういう状態を意味します。

The Free Dictionary から例文をふたつ拝借しましょう。

You can’t stay on the fence any longer—you need to choose which of the two candidates we should hire.
「これ以上迷ってはいられない。どちらの候補を採用するか、決める必要がある」

The committee has been on the fence about the issue for years, so don’t expect any action any time soon.
「委員会は長年、この問題を先送りしてきた。当面、何のアクションも期待できないだろう」

さて、表題の英文。

I’m still on the fence.
「まだ迷ってる」

選挙でどの候補に投票するかのようなシリアスな選択だけではありません。アイスクリーム屋の店さきで、ストロベリーとチョコレートとどっちにしようかな、みたい日常的な選択まで、硬軟両方のケースに使えますよ。

機会があったら使ってみてね。読んでくれてありがとう。

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