手が冷たい人は心が温かい。いくらなんでも真実ではないと思いますが、英語でも cold hands, warm heart というのですよ。でも今日のトピックは「冷たい手」ではなく、「冷たい足」なのです。
英語には get / have cold feet というイディオムがあります。cold feet は、こうしようと決めたこと、やりますと承諾したことに関して、「直前になって感じる不安や怖じ気」のことをいいます。
get / have cold feet は「土壇場で二の足を踏む」、「直前で尻込みをする」、「怖じ気づく」という意味なのです。
おもしろいことに、辞書に出てくる get cold feet の例文には、結婚とかバンジージャンプに関するものが少なくありません。
たとえば。
Sally got cold feet at the last moment and called off the wedding. (Macmillan)
「サリーは結婚間際で怖じ気づき、式をキャンセルしてしまった」
I was going to try bungee jumping, but I got cold feet. (Cambridge)
「バンジージャンプにトライしようと思ったけど、やっぱり怖くなってやめた」
もちろん、結婚やバンジージャンプのような文脈以外にも使います。
The plan failed after sponsors got cold feet. (Longman)
「スポンサーが二の足を踏んだことで、計画は頓挫した」
ちなみに。
冒頭で紹介した cold hands, warm heart ですが、たいていは手の冷たい人は愛情深く心優しいという意味で使われます。Cambridge の英英辞典では、(握手をしたときなどに)手の冷たい人がいたたまれない気持ちにならないよう「手の冷たい人は心が温かいって言うよね」と言ってあげる、と説明しています。なるほどね。
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