You can’t get rid of me:別れてやらない!

不要になったものを「捨てる・処分する」というとき、英語ではしばしば get rid of というフレーザルバーブ(句動詞)を用いて表現します。実はこれ、人に使うと「解雇する・縁を切る」という意味になります。

たとえば、Cambridge Dictionary は get rid of someone を「もうこれ以上いっしょにいたくない人にどこかへ去ってもらう」と定義しています。Macmillan には「うるさい人、不快な人、いっしょにいたくない人を追い払う」とあります。

Cambridge の例文は意外にも微笑ましい。

I finally got rid of my little sister by telling her scary stories.
「僕は小さな妹を怖い話でようやく追い払った」

Longman の例文。「解雇する」という意味で使われています。

It can be difficult for schools to get rid of poor teachers.
「ダメな教師といえども簡単に解雇できるものではない」

では表題の英文。シチュエーションによっていろんな訳が考えられますが。

You can’t get rid of me.
「オレを切ろうたってそうはいかない」

恋愛関係のもつれ的文脈なら。

You can’t get rid of me.
「絶対に別れてやらない」

I just want to get rid of her/him.
「とにかく縁を切りたい」

ものすごーく物騒なケースでは「殺す」の意味で使われることもあるようです。ギャング同士の抗争とか?

Get rid of him!
「やつを始末しろ!」

get rid of を人間に使うのは、あまり穏当ではありませんね。使うときは要注意です。自己責任で使ってね。

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