それしかできない人。それを取ったら何も残らない人。英語では、そういう人を「芸がひとつしかできない子馬」、one-trick pony にたとえます。
one-trick pony を辞書で引くと、「才能や特技がひとつしかない人、またはひとつの目的しか果たさない物」とあります。
As a knitter, I’m a one-trick pony: I can only knit scarves. (Britannica Dictionary)
「編み物はしますが、編めるのはマフラーだけです」
When first launched, the company was a one-trick pony, only selling books online.
「創業当初、その会社は純然たるオンライン書店だった」
最近の炊飯器は多彩な調理機能を搭載しているそうです。ひと昔前は米を炊くしか能がなかったんですけどね。なにしろ「炊飯器」ですから。
A rice cooker used to be a one-trick pony.
「昔の炊飯器は米しか炊けなかった」
「一度しか成功したことのない人」も one-trick pony です。たとえば、ある人が本を書いて出版したところ、大当たりとなりました。映画化もされました。ゲームにもなりました。でもその後は鳴かず飛ばず。この人は one-trick pony です。いわゆる「一発屋」ですね。
He insists he is not a one-trick pony.
「彼は自分は一発屋ではないと言い張っている」
念のため。one-trick pony は基本的に相手を見下す表現です。通常、麻酔科医やレントゲン技師を指して one-trick pony とは言いません。彼らはスペシャリスト(specialist)です。
うちは英語しか売ってない英語専門店です。残念な子馬ではなく、スペシャリストと呼んでもらえるようにがんばります!
よろしく!
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