stick the landing というと、棒状のものを地面にグサッと突き刺すみたいなイメージが浮かぶけど、これで「着地を決める」という意味になります。鉄棒とか鞍馬とかスキージャンプとか。
もちろん、跳び箱でもバク転でも良いのですが、空中高く跳んだり、くるりと回転したりした後に、まるで地面に突き刺さったかのごとく?にぴたりと着地を決める。勢い余って前のめりになることもなく、つるりとすべって尻もちをつくこともなく。
The Free Dictionary にはこうあります。
In gymnastics, to land firmly and cleanly on one’s feet after completing a flip, layout, or other such acrobatic move.
体操競技で、宙返りや空中姿勢など、アクロバティックな演技を終えた後に、しっかりきれいに着地する。
例文も拝借しましょう。
If she had stuck the landing, she would have earned a much higher score—that stumble is going to cost her.
「着地さえ決まっていれば、もっとずっと高いスコアが出ていただろう。彼女(競技者)にとって、着地でのぐらつきは高くつきそうだ」
stick the landing は比喩的に使われることもあります。The Free Dictionary ではこう説明しています。
To manage to perform or accomplish something successfully.
物事を成功させる、うまくやり遂げる。
It’s incredibly difficult to stick the landing when writing a TV series finale.
「テレビの連続ドラマの最終話を書くとき、話をうまく着地させるのは簡単ではない」
なるほど。
何を隠そう私は運動オンチです。スポーツ関連の記事を読むことも、映像を見ることもあまりありません。この stick the landing もビジネス関連の記事に出てきたもので、「企業買収をうまく着地させる」という文脈で使われていました。
政治や経済の記事ではけっこう頻繁に見かけます。「鉄棒競技の着地」のイメージで覚えておくといいかもしれませんね。
本日はこのへんで。ごきげんよう。
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