コロナ禍にもやっと出口の光明か、と思いきや。こんどは悪天候のせいで、せっかくのシルバーウィークが台無しです。旅行業界なんて、まさに「レンチを投げ込まれた」気分でしょう。
工場の機械が順調に稼働しているとき、歯車のひとつにレンチを突っ込んだらどうなるでしょう。十中八九、止まります。
それで、計画や行動やプロジェクトを「中断させる、台無しにする」、これらに「問題を生じさせる」というとき、英語ではこんなフレーズを使うのです。
throw a (monkey) wrench in the works
物事を計画通りに運ばせないために「レンチを放り込む」のです。悪質です。
日本語では「水を差す」といいますね。レンチよりは穏便そうですが、意味は同じです。
主語は人とは限りません。シルバーウィークの旅行計画に「レンチを放り込んだ」のは台風でした。
The severe weather threw a wrench in our holiday weekend plans.
「悪天候のおかげで、連休の計画がおじゃんになった」
コロナ禍も、二年余にわたり、世界中の人々のさまざまな計画に「レンチを突っ込み」続けました。
The Covid-19 pandemic threw a huge wrench in the travel industry globally.
「コロナ禍のせいで、世界中の旅行業界が大打撃をこうむった」
ところで。誰かの邪魔をするとき、日本人は「水を差し」ます。アメリカ人は「レンチを投げ入れ」ます。ではイギリス人は?
答えは「スパナを投げる」です。一般的に、アメリカ英語では throw a (monkey) wrench といいますが、イギリス英語では throw a spanner を使います。
レンチにしろスパナにしろ、あんまり投げないほうが良いと思います。
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