We work staggered hours:時差出勤

stagger という動詞を見ると、三島由紀夫の「美徳のよろめき」を思い出します。stagger とは、よろめく、ぐらつく、ふらつく、を意味する動詞です。よろめくのは美徳じゃなくて、人とか動物の身体だけどね。酔っ払ってふらつく感じ。

さて。stagger にはもうひとつ、別の意味があります。日程などが重ならないように「ずらす」という意味です。

馴染みの薄い単語かもしれませんが、ビジネスではけっこう使います。

コロナ禍を背景にリモート勤務とかフレックス勤務を採用する企業が増えた結果、「時差出勤」という言葉も頻回に使われるようになりましたが、これも staggered を使って表現します。

Our company allows us to work staggered hours.
「うちの会社は時差出勤を採用している」

Under a staggered shift, employees start and finish work at different times instead of the regular 9 AM to 5 PM shift.
「時間差勤務制は、始業時間と終業時間が通常の9時5時とは異なる勤務形態です」

stagger を動詞として使うこともあります。

Lunch time can be staggered every 15 to 30 minutes between 12:00 and 14:00.
「ランチタイムは12時から2時のあいだで、15分もしくは30分単位でずらすことができます」

日程をずらすの「ずらす」を英語で何という?と訊かれても、すぐには思いつかないかもしれません。でも、覚えておいて損はない単語です。この機会にぜひ。

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