パスタを壁に投げつけて、茹であがりを確認する。昔々、アメリカ人の知り合いが実際にコレやっているのを目撃しました! 茹ですぎだとベタッと壁にひっつくし、アルデンテだとぎりぎりくっつかないとかなんとか。
英語にはこんなイディオムがあります。
Throw spaghetti at the wall (and see what sticks).
「スパゲティを壁に投げつけてみる。(そしてどれがくっつくか見てみよう)」
パスタの話ではありますが、キッチンよりもオフィスでよく使われるイディオムです。
The Free Dictionary はこう説明しています。
To make a large number of attempts or guesses, with the expectation that at least some of them will be correct or useful.
やってるうちに正解や解決策が見つかるかもしれないと期待しつつ、当てずっぽうでもよいので何度も試行錯誤を繰り返す。
これはあれですね。いわゆる、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる(かもしれない)。
表題のように、spaghetti の代わりに things を使うこともあります。ビジネスでは things のほうがよく使われるかもしれません。意味は同じです。いろいろ壁に投げてみて(あれこれ試行錯誤して)、くっつくもの(正解や解決策)を探します。
いくつか例文を。
I know I have to make some changes to my invention, but I’m not quite sure where to start. I guess I’ll just start throwing spaghetti at the wall and see what sticks. (The Free Dictionary)
「この作品には改良が必要なのだが、どこから手を付ければよいのかちょっと分からない。とりあえずあれこれやってみて、対策を探ろう」
We’ve come up with a lot of ideas. Let’s now throw everything against the wall and hope something will stick.
「アイデアは出尽くしたと思うので、早速あれこれ試してみよう。うまくいけば、何かしらうまくいくものが見つかるだろう」
というわけで、英語では、鉄砲撃つかわりにスパゲティを壁に投げるんだよ。機会があったら使ってみてね。
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