ホテルと名の付く宿泊施設には、たいていランドリーサービスがあります。クローゼットの中に中身の見えないちょっと大ぶりのビニール袋とカーボン複写の洗濯物伝票が入っています。この伝票を英語では laundry list というのですが、実はこのリストにはほかの意味も。
Cambridge Dictionary や Macmillan Dictionary で laundry list を引くと、a long list of things と説明されています。「長いリスト」です。ときに「長々しいリスト」と説明されることもあります。長々しいとは「不必要に長い」という意味です。
いずれにしても、洗濯物とは何の関係もありません。
実際、Grammarist では「いまでは洗濯が必要なもののリストという意味で使われることはほとんどないイディオム」と説明しています。
Cambridge の例文を拝借しましょう。
It wasn’t much of a speech – just a laundry list of accusations against the government.
「それは演説などという代物ではなかった。政府に対する批判を長々と並べただけだった」
Macmillan には a laundry list of complaints とあります。「苦情を並べた長いリスト」です。ほかにも「~したくない理由を並べたリスト」なんて使い方も見かけます。
あくまでも個人的な感想ですが、laundry list はどうもポジティブなリストには使われないように思われます。ここはちょっと気をつけたいポイントですね。
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