単純な過去形は過去のある時点の状態しか表せませんが、used to を使うと「過去はそうだったけど今はそうではない」と、現在の状態まで表現できてしまいます。
たとえば、『バチェロレッテ』という映画に、こんな台詞が出てきます。
Katie used to copy her friend’s homework.
「ケイティはしょっちゅう友だちの宿題を写していた」
used toは「過去に習慣として、あるいは定期的に行われていたが、今は行われていない」ことを表現するときに使われます。
上の英文からは、「ケイティが宿題でズルをしたのは一度や二度のことではなく、恒常的にやっていた」ことが分かります。また、現在、彼女のズルはありません。学校を卒業して、やるべき宿題もなくなりました。
実は。私は以前、けっこうなヘビースモーカーだったのですが、何年も前に禁煙して、今はまったく吸っていません。
I used to smoke a pack a day.
「以前は毎日1箱吸っていた」
ここには「今は煙草はきっぱりやめて、まったく吸っていない」という含意があります。
もちろん、こんな言い方をすることもあります。
I used to smoke, but not anymore.
「以前は喫煙していたが、もう止めた」
I don’t smoke, but I used to.
「私は煙草を吸わない。以前は吸ってたけどね」
例文をもういくつか。
He used to play golf almost every week.
「彼は毎週のようにゴルフをしていた」(今はしていない)
We used to eat out a lot.
「昔はしょっちゅう外食をしたもんだ」(今はあまりしていない)
自分の経験に照らして例文を作ってみてね。
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