モバイル Suica のホームページを見ると、「モバイル Suica アプリの操作により、登録してあるクレジットカードから Suica への入金(チャージ)が可能です」とあるのですが、英語の世界では、chargeしても Suica の残高を増やすことはできません。PASMOも同じです。では「入金」するにはどうすればいいの?
たとえば、ニューヨークの地下鉄の券売機では refill のボタンを押して入金します。ロンドンのオイスターカードは top-up ボタンです。
You can refill your PASMO card as many times as desired.
「PASMOカードは何度でも繰り返し入金できます」
refill は私たちにとって決して馴染みの薄い言葉ではありません。シャンプーや洗剤の詰め替え用とかシステム手帳の差し替え用紙を「リフィル」と言うでしょう?もともとの英単語は refill です。コーヒーやワインの「おかわり」も refill です。 a free refill なら「おかわり自由(無料)」です。
Would you like a refill?
「もう一杯いかがですか?」
日本の宴会ではビールのコップが空になりそうになると、すかさず近くの人が継ぎ足してくれます。これが top-up です。繰り返し使えるプリペイドカードにお金を継ぎ足す(入金する)ときや、プリペイド携帯に通話時間を継ぎ足す(買い増す)ときなどにも top-up を使います。
Your Oyster card is topped up every time your pay as you go balance falls below £10.
ロンドンの地下鉄やバスで使うオイスターカードの HP に auto top-up の設定方法が出ていました。日本で言うところのオートチャージですね。「カード残高が10ポンドを切ると自動的に入金される」仕組みのようです。
Can I top it up?
「お注ぎしましょうか?」を英語で言うとこんな感じ。it は底の方にワインなりビールなりが残っているグラスです。ここに継ぎ足してコップを一杯にしましょうか?という質問ですね。このまま覚えておくと便利です。
今後、英語で SUICA や PASMO の入金について話すことがあれば、charge ではなく refill もしくは top-up を使ってくださいね。あるいは、reload や recharge でもかまいません。使い方は refill、top-up と同じです。ちなみに私は refill 派です。
日本では「入金=チャージ」かもしれないけれど、英語の世界では「入金=charge」じゃないよ!
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