Come to think of it:そういえば

『納屋を焼く』は村上春樹の短編のなかでも特に印象的な作品です。英語で読むこともできます。The Elephant Vanishes という短編集に集録されています。タイトルはそのまま、Barn Burning です。今回ご紹介するフレーズ come to think of it はこの短編にも出てきます。

何かの話をしていて、そこから何か別のことを不意に思い出す。「そういえば」という瞬間です。英語では Come to think of it といいます。

たとえば。

あなたは妹とお母さんの誕生日プレゼントについて話しています。バッグにするか、スカーフにするか。豪華な花はどうかしら。そこであなたは思い出します。「そういえば!」

Come to think of it, mom was saying she wanted a pair of new walking shoes.
「そういえば、お母さん、お散歩用の靴がほしいって言ってたわ」

英英辞典からもういくつか例文を。

I love getting her letters. Come to think of it, I haven’t had one for a while. (Macmillan)
「彼女から手紙をもらうのはとてもうれしい。そういえば、ここしばらくもらっていない」

‘Were there any letters for me?’
‘Yes there were, come to think of it.’ (Longman)

「私に手紙来てない?」
「そういえば、何通か来てる」

The meeting is next Tuesday, which, come to think of it, is also the date of my doctor’s appointment. (Merriam-Webster)
「会議は次の火曜日か。だが思えば、その日は医者の予約があるな」

The Elephant Vanishes はとても良い短編集です。最初に日本語で読んで、それから英語で読むといいかもしれません。読む力を鍛えれば、それだけ話す力も鍛えられます。がんばれ!

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